毛の生える仕組み

  1. 毛母細胞が毛細血管から栄養をとりこみます。
  2. 毛母細胞が分裂(成長・角化)し、うろこ状に伸びて毛孔から毛幹として出現します。
  3. 一定期間の成長の後、毛乳頭が萎縮し毛は自然に抜け落ちます。
  4. しばらくの休止期を経て、皮脂腺にある毛を再生させる成分がホルモンの働きによって毛乳頭へ下がり、再度1に戻り発毛します。

毛幹私たちが普段、「毛」と呼んでいる部分のことで、肌の表面から出て、目にしている部分がこの毛幹です。毛孔私たちが普段、「毛穴」と呼んでいる部分のことで、毛が皮膚の表面に出てくる部分で表皮のくぼみです。毛根毛幹の延長した部分で、皮膚の中にあるため、普段は見えない部分(皮膚の中にある毛組織全体)です。構造上は毛幹と同じものです。毛包毛根全体を取り巻く組織の事で「上部毛包」「中部毛包」「下部毛包」の3つに分かれています。毛球毛根の最下部にある部分です。球状に膨らんでいるその形状からこの名称になっています。 毛の発育で最も重要な部分がこの毛球部分になります。毛球で毛母細胞は活発に細胞分裂を繰り返し、上方に移動して毛を伸ばしています。毛乳頭毛根の底のくぼみの箇所です。毛乳頭には神経や毛細血管や神経が集中しており、毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込んで毛を成長させます。そのため、この毛乳頭及び毛包全体を破壊しない限り、毛を抜いても毛は再び生えてきます。毛母細胞毛乳頭の上の部分で、毛乳頭から栄養をもらうことで、毛母細胞が分裂し成長します。この成長により硬化し、うろこ状に伸びて毛孔から毛幹として出現します。したがって、この毛母細胞がある限り、いくら抜いても毛は次々に生えてくるです。「永久脱毛」は、この毛母細胞を医療レーザーを利用して永久に生えてこなくする脱毛処理方法です。立毛筋自分の意思で動く筋肉ではありませんが、「鳥肌が立つ」のは立毛筋が働いている証拠です。気温等によって、毛を立たせたり寝かせたりする役割を持っています。毛の発生に重要な役割を果たしているという説もあるようです。皮脂腺毛穴の中につながっており、皮膚を保護するための皮脂を分泌します。エクリン腺とアポクリン腺どちらも汗腺ですが、全身に分布するのがエクリン腺、腋の下や陰部などの特定部位に分布するのがアポクリン腺です。